Q. うつ病の時は、朝5時起きは良くないのではないでしょうか?
A.
うつ病の極期(最も重症の時)は、朝5時に起きる必要はありません。お薬をしっかり飲んでゴロゴロ寝て過ごして下さい。
うつの軽快期に、例えば現在昼の12時に起きている人は11時、10時と、自分のペースで徐々に起きる時間を早めていきます。散歩もまず10分から始めて、15分、20分と増やすようにします。
うつ病の症状がひどい時は決して無理をせず、休んでじっとしていることが必要です。回復期に早起き心身健康療法を実践することにより、うつの再発を未然に防ぐことができます。
参考:うつ病の症状の七段階の変化
Q. うつ病にはどんな症状がありますか?
A.
うつ病の現れ方は実に多種多様ですが、多くの人に共通する一般的な症状を以下にあげてみます。
- 沈うつな感情や不快感が続く
- 興味や喜びなどの感情が薄れている
- 疲労感が強く、気力がわかない。少し動いただけで疲れを感じるようになった
- 集中力や注意力が低下してきている
- 自分のことを価値のない人間だと考え、生きる自身を失っている
- 周囲に迷惑をかけることを、極度に気遣う
- 将来に不安感ばかり覚えてしまい、希望を見いだせない
- 自傷行為や自殺願望がある。実際に自殺を計画したことがある
- 不眠が毎日のように続いている
- 食欲不振である
Q. なぜ早起きでうつ病を克服できるのですか?
A.
うつ病は生命のリズムが乱れている状態ですから、生命のリズムを再生できればうつ病を克服できるのです。そのために早起きは欠かせない習慣です。
というのは、動物にはそれぞれに適した睡眠と覚醒のリズムがありますが、人間にもっとも適しているのは、夜にしっかりと睡眠をとり、朝になったら起きるというリズムです。
この睡眠と覚醒のリズムは、自律神経の働きによって保たれています。自律神経には、身体を活発に動かすための交感神経と、ゆっくり休ませるための副交感神経とがあり、夜は副交感神経の働きが強まるから眠くなり、朝が来ると活動するための神経である交感神経に切り替わります。これが、人間の変わることのない自然の生理であり、長い歴史の中で培ってきた生命のリズムのひとつなのです。
Q. 早起き心身健康療法で、朝五時起床をすすめているのはなぜですか?
A.
朝の五時という時間は、ちょうど交感神経と副交感神経とが切り替わる時間で、自律神経の最も不安定な時間だからです。昼間活発に働くのは交感神経、興奮の神経です。これが夜になると休息の神経である副交感神経が働きます。この交感神経と副交感神経が切り替わる時、脈拍は早くなり、体温と外気温のバランスが悪くなります。そのため寝ていても、身体に対する負担は大きくなります。
したがって、この時刻は寝ているよりも起きて行動をした方が自律神経の切り替えがスムーズに行われ、自律神経の負担を軽減することができるのです。
また、「カテコールアミン」という「ヤル気」と「元気」を奮い起こすアミノ酸系神経伝達物質の分泌量の時間的バラツキが少なくなり、年間を通した分泌量も多くなります。
Q. 薬(抗うつ剤、精神安定剤、睡眠薬)を服用中ですが、副作用が心配で、また、薬に依存して薬なしではいられなくなる不安があります
A.
うつ病の治療は、心と身体の両面から治していくことになり、抗うつ剤の投与が必要になります。というのは、うつ病には自殺という最も危険な症状がありますから、これは薬物でおさえこむしかありません。
最近では抗うつ剤もさまざまに開発されており、副作用や依存性のほとんどないタイプもあります。ほとんどの精神的症状は薬物の投与を受けてから一週間位で苦痛が軽減し、およそ一カ月で消失します。
ですから、まず最初は薬物の力を借り、症状が軽減したら積極的に「早起き心身健康療法」に取り組み、心の治療をしていくのです。そうすれば、自然に薬がなくてもやっていけるようになります。
Q. なぜヨーガが自律神経失調症の克服に効くのですか?
A.
「早起き心身健康療法」で採用しているヨーガは、毎日の生活に必要な運動で、必要な方向に身体を動かすことが有効であり、それによって心と身体を調整していくものです。
人間の身体には次の五つの力の方向があります。
- のばす
- ねじる
- 開く
- そらす
- 休む
これらの動作を行なうことによって人間の身体は刺激を受け、活性化します。早朝体操で行なうヨーガはこの五つの動きを基本動作とし、さらに自律神経を強化するために力を加える十のポーズから成り立っています。「無理をせずできるところまで」が基本で、それで効果が上がるところがヨーガの特徴でもあるのです。
ヨーガのポーズは、人間の基本的な身体の調整であると同時に、いつもは使わない筋肉を使うようにしているため、逆にそのことから疲労を取り除き、睡眠の深さを増すことができます。
Q. 税所先生の本を読みました。そして、本の通りに「早起き心身健康療法」を実践しています。でも、治らないのはどうしてですか?
A.
このような質問を寄せられた方に聞いてみると、「一週間やってみたが、効果がなかった」「十日たったがいっこうに症状が軽減されない」「一ヶ月たったが、よくなる兆候がみえない」というように、せっかちに結論を出しています。厳しく孤独な戦いに負けそうな気持ちと必死に闘っているのですから、結論を急ぐ気持ちはわかりますが、税所式うつ病対策の療法のメインテーマは、「行動を実践することによって習慣化する」ことにあります。習慣にならない前の結論は早計すぎるのです。
あなたが抱える症状は、こころとからだの問題が複雑にからまりあって起こっているもので、何かひとつを取り除けば治ってしまうというような単純なものではないのです。
Q. 家族や友人がうつ病を発症したら、周囲の人はどのように接すればいいですか?
A.
ウツを発症すると、無気力になり、不規則な生活を送るようになりますから、周囲から見れば、まさに怠け病と映るでしょう。ここが問題になるところで、怠けていると思って「がんばれ」と叱咤激励すると、逆効果になり、自殺に追い込むことにさえなってしまいます。
今、もっとも悩んでいるのは患者本人であり、心に鞭を打つように努力しようとしても、自分の力ではどうにも解決できないのがウツなのです。精神学者のクラインは「人間を害する他のどんな病気よりも、ウツ病から由来する苦しみの方がもっと大きい」と指摘しています。
ウツ病患者への「良い接し方」とは、
- いつもゆったりとした包容力を持つ
- 本人を見守る姿勢を持つ
- 勉強して、症状に関する知識を身につける
- 話を聞いてあげる
- 一方的に強制せず、一緒に散歩や外出をする
です。
ウツ病は必ず良くなりますし、予後も良好です。人格を崩壊するようなことは全くありません。ですから、適切な対策を取れば、後遺症を心配する必要は全くないのです。
Q. 早起き心身医学研究所で療法の指導を受けたいのですが、遠方のため通えません。何か方法はありますか?
A.
遠方で研究所に来られない方だけでなく、症状がひどく外出できない、主婦などで外出がむずかしい、高齢のため出歩けない方のために「通信コース」をご用意しています。これは、電話による通信カウンセリングを中心に療法の実践をサポートさせていただくシステムです。詳細につきましては、お気軽にお問い合わせ下さい。
電話番号:03-3443-5252
Eメール:hayaoki@po.jah.ne.jp
Q. カウンセリングというのは、ひとことでいうといったい何ですか?
A.
カウンセラーという話し相手を鏡として、自分自身というものを見つめ直す作業をすることです。
Q. 低血圧のため朝が苦手で、スッキリ起きることができません。どうしたら早起きできるでしょうか?
A.
まずは現在の起床時間より三十分早く起きることからはじめ、徐々に目覚める時間を早めていくようにしましょう。そして、十日を目安に起床時間を三十分ずつ進め、一ヶ月位で朝五時に目覚めることができるようにしましょう。朝八時より遅く起きている人の場合は、まず最初の起床時間を七時からはじめることにします。
床につく時間は、九十分(1.5時間)の睡眠周期を考えて、起床時間の六時間前に、あるいは7.5時間前に寝るようにします。
たしかに低血圧の人は朝に弱いというのが「定説」のようにいわれています。おそらく、趣味や勉強で夜更かしをして、朝ギリギリまで眠るのが「習慣」になっているのと、「睡眠周期」※をうまく利用して目覚めていないためと思われます。
※「睡眠周期」:一回の睡眠周期の長さは、個人差はありますが、約九十分です。深いノンレム睡眠は、睡眠周期の最初の二セットぐらいのうちにまとめて出現します。睡眠の一周期である九十分の倍数である六時間という睡眠時間なら、気分よく目覚めることができるわけです。
「早起き心身健康療法」を実践するという固い決意で、目覚めるのと同時にパッと跳び起きて下さい。そうすれば、低血圧と早起きとはあまり関係ないことがわかっていただけることと思います。
目覚めた時に頭がフラフラするという人は、シャワーを浴びたり、風呂に入って体温や血圧の上昇を手助けしてやるのも一法です。
Q. 「早起き心身健康療法」をしようと思います。実行する上での注意点を教えて下さい。
A.
特別な注意はありません。ただ三ヵ月間は続けることを決意して取り組んでみて下さい。
ひとりで計画を立てる場合、どうしても勢いこんで「きつい」ものにしがちです。例えば、早朝散歩は一万歩=一時間半とか。それよりも、往復三十分の散歩から始めて、余裕が出てきたら、その時間を延ばしていって下さい。
カリキュラムの実行についても、すべて完璧に実行しようとしがちです。しかし、心身の状態によって「いい加減」(良い加減)に予定をクリアしていってもよいことを覚えておくことが大切です。
「いい加減」とは「良い加減」ということで、どうでもいいということではなく、「良い方向に加減する」ということです。良い状態をつくりあげるために、ある時は減じ、ある時は加える。それが「いい加減」(良い加減)ということです。
早朝散歩にどうしても行きたくないなら、家のまわりを一周するだけにしてもいいし、早朝体操に取り組む気がしないならば、手足を軽く動かすだけでかまいません。
「いい加減」というのは、ごまかすことではなく、加減しながらおこなうことです。ただし、早起きだけは必修です。三ヵ月たてば、きっと大きな成果があなたを待っているはずです。
ところで、多くのうつ傾向にある人は、この加減ができないために療法にとらわれ、療法に束縛されてしまいがちです。どんなに辛くても、とにかく計画どおりにしなければならないと思い込み、必死で行動し、すっかり疲れてしまい、三日でやめてしまった、という例も少なくありません。継続するのに自信がなくなった時、やり方がわからない時には、研究所にご連絡下さい。
電話番号:03-3443-5252
Eメール:hayaoki@po.jah.ne.jp
Q. 気分障害と診断され、通院中です。「早起き心身健康療法」を実践すれば3ヶ月で良くなるというのは本当ですか?
A.
「気分障害」とは、うつ病、躁うつ病、躁病の総称です。
そうした悩みを持つ大勢の方が、「早起き心身医学研究所」の三ヵ月間をひとつの単位とした療法を実践して、「以前より症状が気にならなくなった」「行動療法によって症状が軽くなった」ということを話されています。
下記に紹介する「税所式・心身の五カ条」を心のテーマとして、ぜひチャレンジしてみて下さい。
1. まず体を使ってから、心を使う
「早朝散歩」「早朝体操」の実践
2. 生命のリズムを取り戻す
「早起き」の実践
3. 生きるための目的を持つ
「誓ひ」の実践
4. 性格を長所として活かす
自分のいいところを見つめる
5. 相手を許すことを覚える
相手の欠点を責めずにフォローする







