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体験談

不定愁訴、買い物依存症、そううつ病

(K・S氏/女性・当時38歳/主婦)

買い物依存症に陥った私。「誓ひ」のおかげで、自分を取り戻した

【症状】

私は食品メーカーで働いていた時、夫と知り合い、社内結婚しました。そして、3年後、妊娠した時は広報部に所属していました。入社当時から希望していた部署で、「やっとやりたい仕事ができるようになったのだから」と出産を随分迷いましたが、30を過ぎ、子供を産む年齢として決して若くなかったため、夫と相談して出産育児休暇を1年とり、その後は夫婦で協力して子育てしていくことに決めました。

ところが、人生設計とはうまくいかないもので、愛らしい娘の誕生を喜んだのも束の間、私は産後の肥立ちが悪く、少し無理をしただけで体調を崩すようになり、体力的に仕事と育児の両立が困難になりました。

そこで、私は仕事への未練を多分に残しながら、退職しました。独身の頃から「結婚後も自分らしさを失わないために、仕事はずっと続けたい」と思い続けてきただけに無念でしたが、夫に「仕事は俺がお前の分までがんばるから、今は娘と自分の体調のことだけ考えてほしい」となだめられ、一晩泣いて諦めがつき、後は仕事のことは忘れて育児に専念しました。

娘が幼稚園に入園する頃には体調はすっかり良くなり、昼間ひとりの時間をもて余し、お茶やテニス、絵画、英会話などさまざまなお稽古ごとを始めました。けれども、どれもすぐに飽きてしまって長続きしません。それでも、次から次へと新しい習い事に手を出し続けましたが、娘が小2になった頃、もう何もしたいことがなくなり、全部のお稽古ごとを辞めてしまいました。

すると、今度は体調に変調をきたすようになってきました。症状は日によって変わり、ある時は頭痛だったり、発熱だったりします。次第に情緒も不安定になり、理由もなく涙が出たかと思うと、娘を厳しく叱りつけたりするようになりました。夫はそんな私が疎ましくなったようで、顔を合わせないように、私が眠りについた頃帰宅することが多くなりました。

イライラは募る一方で、気分を発散させたくてショッピングに出かけるようになりました。金額が多少張っても以前から欲しかった洋服やバッグを手に入れると気持ちがスーッと軽くなります。そんなことを続けているうちに、たいして欲しくない物でも目につくと買わずにいられなくなったのです。買い物をすると気分の苛立ちや不安感が和らぐため、まるで中毒にかかったように買い物をしました。後先を考えずにクレジットで買い物を続け、とうとうローンの金額が夫の年収の半分ほどになった時、クレジット会社からの督促状が夫に見つかり、事情を話すと、翌日精神科へ連れていかれました。

躁うつ病と診断され、私の身体的な症状や気分の変動、また買い物への依存が病気のせいであると医師に説明され、病気を治せば、また元通りの自分に戻れるとほっとしました。医師に処方された数種類の薬を服用し続ければ病気が治ると思ったのです。しかし、ことはそう簡単には運びませんでした。たしかに薬を飲んでいれば、症状はある程度治まるのですが、副作用なのか、甘い物が欲しくてたまらず、半年後には体重が8キロも増えてしまいました。どんどん太っていく自分の姿に、私は再び精神の安定を失っていきました。

「これでは一進一退を繰り返すばかりだ。何とか依存性のない方法で躁うつ病を克服できないか」と、夫は本屋へ行き、生活を改善することで心身の安定をはかろうとする療法が書かれた『うつ病は必ず良くなる』を見つけてきました。そして、二人で療法を始めることにしました。

【治療経過・所感】

まず早朝散歩とヨーガから取り組むことにしました。朝5時に起きて散歩に出かけ、帰宅後ヨーガ体操で軽く身体をほぐす。もともと朝に強い方でなかった私は夫に起こされなければ布団から離れることができませんでしたが、夫に毎日叩き起こされているうち、3か月もすると、次第に早起きに慣れてきました。この頃から、日中「内観」などの心理療法に取り組み始めましたが、ひとりで実践しているとどうしても散漫になってしまい、途中で投げ出したくなります。そこで、夫と相談し、専門家のアドバイスを受けるために「早起き心身医学研究所」を訪ねました。

研究所のカウンセラーが私の症状に合わせて、無理のないように毎日のカリキュラムを組んでくれたことが良かったのでしょう。カウンセラーの適切な指導のもと、私はひとつずつゆっくりと療法を行なうことができるようになっていきました。

特に気に入ったのは「誓ひノート」の実践です。これは、うつ病に苦しみ、将来の目標を見失ってしまっている人が、自分らしさや生きがいを取り戻せるようにと、税所先生が構築されたメンタル面を強化するための療法です。「こういう自分になりたい」という目標を日々の生活の中から見つけだし、ノートに書き込んでいきます。そして、最低でも一日に一度はノートの最初から最後まで目を通す。自分に対する誓いの言葉を明文化し、繰り返し読むことで自己啓発していく、というものでした。

始めたばかりの頃は、「身体的な症状に心がとらわれないよう努力する」「どんなにイライラしても家族にあたったりしない」などと症状のことばかり書いていましたが、だんだん症状とは関係ないことを「誓ひ」できるようになっていきました。

「人は傷つけば傷つくほど優しくなれる。私も躁うつ病の苦しみを乗り越えた時、本当に優しい心を持った自分になれる」「見栄や外聞は捨て、心から楽しめることを探してみよう」「精神力は気分転換が上手な心が作る」「人に望まれる人間になるのではなく、自分が望む自分になる」

本を読んだり、研究所の土曜講演などでメモしたものを自分を励ます言葉に変えて、どんどん書き出していきました。「誓ひノート」を読む時は最も心が落ち着くかけがえのない時間でした。

今、私はベビーシッターを斡旋する会社の契約社員として働いています。「出産しても仕事を続けたい女性達のために、少しでも役に立てればと、毎日はりきって仕事しています。躁うつ病に苦しんだ経験があるから、人の悩みが理解でき、優しい気持ちになれるのだと思っています。

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