実践7 内観法
体験を内省していくことで、
本当の自分を発見することができます
「内観療法」は、心の安定をはかることによって身体も安定した状態にしていくための療法です。この心の調整の基本は、自分というものの正体を把握し、真正面からぶつかっていくことにあります。そして、自分の症状は何が原因で引きおこされているのかを自分自身でじっくり考えていきますが、この時、もっと客観視できるように自分の周囲から調べていくことが肝心です。
自分が周囲の人とどのようにかかわってきたかを、年代を追って思い返していくと、自分でも知らなかった自分に出会えます。そして周囲に頼らずに生きてきたと思っていた自分は、実は周囲によって生かされてきたということに気づき、感謝の心が芽生えはじめます。自分と周囲が関わりあって生きることを自覚できた時、孤立から逃れ、不安もなくなり心が安定してきます。これが心の療法の原点であり、「内観療法」はそのために行なうものなのです。
「内観療法」とは浄土真宗の「身調べ」を発展させた療法で、不登校、少年非行に対してや、ノイローゼなどの治療にも行なわれ注目されています。
内観の方法:
まず静かな場所で楽な姿勢をとり、父母、兄弟、祖父母、配偶者、友人など、それぞれの人のことを年代順に思いだし、どんなことがあったのかを調べていくのです。
調べることのテーマは、
- してもらったこと
- してかえしたこと
- 迷惑をかけたこと
の3点。
これらを客観的な視点で見直し、ひたすらノートに書いていきます。そうすることで、自分自身のあり方を内省していくわけです。これを続けることによって、これまでの生活態度や感情について、しっかりした自覚を持つことができるようになります。











