実践2 誓ひ
目標を毎日祈り続けることによって、
驚くほどの自信が生まれる。

朝起きたら、今度は「誓ひ」を行います。「誓ひ」は「うけひ」と読み、『日本書紀』の中に出てくる言葉で、天照大神が天の岩戸に隠れた時に、スサノオノミコトが天照大神に開くように懇願し、誓約します。この時の誓約が「誓ひ」という言葉で表現されています。
早起き心身健康療法の中の「誓ひ」は、「誓約の誓ひ」と「祈願の誓ひ」の二つから成り立っています。
- 「誓約の誓ひ」: 自分の短所や弱点についての反省を誓約していくもの
- 「祈願の誓ひ」: 自分の目的に対して祈願していくもの
ともに自分の決意を具体的に明文化し、それを心に誓うことによって決意を新たにしていく行動療法です。自分が漠然と抱えている「こうなりたい」「こうしたい」という意識を明確にし、それを毎日祈り続ければ、まさに潜在意識の改革にもなり、自己暗示、自己啓発にもなります。さらに、心の安定にもつながり、決意を達成していくことができれば、自信も芽生えていくでしょう。
そこで、まずは「誓ひ」という決意を固めるために祈りを形で表すことから始めます。もし今あなたがとにかくうつ病の苦痛から逃れたいということしか考えられないのでしたら、それでもかまいません。思い切ってその思いを明確にしてしまいましょう。「うつ病を必ず克服する」「明るくこだわりのない自分を実現する」「健康になる」と、毎日唱えて下さい。初めは子供だましのように思えるかもしれませんが、毎日真剣に思い続けることができれば、確実に心のあり方が変わってきます。大事なことは真剣に思い続けることです。
「誓ひ」の実行法:
早起きを実行するには、必ず「決心」が必要です。「誓ひ」は、その決心にはじまる「早起き」の稼動力を利用しておこなう生活改善法です。
1日のはじまりにあたって、天地神明(あるいは実存)に対して決意を誓います。ひとつの形をとって実行しましょう。
①合掌する
②三礼する(感謝の礼・見守の礼・祈願の礼をあらわす)
③感謝の礼、見守りの礼の内容を心の中で語りかける。
「今日1日、健康で生活できることを感謝します。お父さん、お母さん、いつまでも健康でいて下さい。感謝します。見守ります」
*更に多くの人々に広げていく。自分が多くの人々に生かされていることを感謝するのが目的。
④誓約の誓ひ
「私は.......をしてしまいました。反省しています。これからは.......することを誓います」
*自分の弱点や短所についての反省を誓う。
⑤祈願の誓ひ(目的に対する祈り)
「.......ことを祈願します」
*最初は簡単にできることから祈願すればよい。
⑥「今日1日がんばります。感謝します。見守ります。祈願します」
⑦三礼